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― 2022年当時 ―お話を伺ったのはカナダのブリティッシュコロンビア州ビクトリアに住む101歳のピーター W. レイクさん。RAF(イギリス空軍)の退役軍人です。ピーターさんがトリッカーズの靴を購入したのは約75年前の1947年11月。彼はその靴の素晴らしさを語ってくれました。
ピーターさんの靴は現在でも素晴らしい状態を保っています。彼はトリッカーズを1960年から1972年のザンビアでの任務で履いていたため、靴底にスパイクを付けていました。スパイクはもともとロンドンで取り付けられたものであり、1972年にピーターさんがカナダへ移住した際に取り外して穴を埋めたのです。
ピーターさんは高い品質が長く保たれるトリッカーズの靴を、自身にとって最高の投資の一つと表現しています。彼は「トリッカーズが素晴らしい」と常々感じてきたことを知ってほしいと考えていました。ピーターさんがトリッカーズを購入した頃と言えば、エドモンド・ヒラリーがエベレストに登頂する前、そしてエリザベスが女王に即位する前のこと。さらに人類初の月面着陸より20年も前でした。そしてジョージ6世戴冠のためトリッカーズ社が4444ラストを作り出してからちょうど10年後でもありました。
ピーターさんはかつて仕立て屋をしており、今でも仕立てたスラックスとベストにネクタイを締めて、とてもお洒落な服装をしています。彼はここ数年介護士の助けを受けてはいますが、現在も自宅での生活を続けています。
ピーターさんは75年もの間さまざまな国や環境でトリッカーズを履き続け、大切にしてきました。彼が言うように、75年間履くことのできる丈夫な靴は堅実でサスティナブルな投資です。トリッカーズの靴を購入する人たちの多くは、職人の高い技術と、経済的・環境的・社会的なサスティナビリティに情熱を感じています。今日でも、トリッカーズではすべての作業をノーサンプトンの工場で行っています。それはつまり、靴造りに関するあらゆる工程を完全に自社管理しているということです。愛されるだけでなく、一生とは言えないまでも何年も大切にできる靴を作っているのです。
単純に新しいものに買い替えるのではなく、維持と修理がトリッカーズにおける製造工程の中心です。トリッカーズの靴を購入することは、長い間一緒にいられる靴を手にするということ。それは、グッドイヤーウェルト製法によりほぼすべての部分の修理または交換が可能だからこそなのです。
ストーリーを共有してくれたピーターさんに感謝し、彼が提供してくれた写真を楽しんでいただければ幸いです。
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